第77回


(第77回)近松心中 ── 元禄を熱狂させた近松浄瑠璃の世界

平成28年12月8日(木)18:00~20:45 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
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武士の出だった男が刀を捨てて、浄瑠璃作者となった。
彼はそれまで記されることのなかった台本の作者名を堂々と書き、
「自慢とみへたり」とさえ言われたが、それは「この道に生きる」という覚悟の証しだった。
人間の内面に深く切り込んだ近松の物語は見る人の心をとらえ、
なかでも男女の悲恋を描く「心中物」に大坂中が泣いた。
近松が時代を作ったのか、江戸初期という時代が近松を呼んだのか。
いまなお人気の高い人形浄瑠璃の世界と、近松の創造力に迫る。

井上勝志先生には、近松門左衛門の浄瑠璃作者としての足跡と作品を生み出す感性について、
武井協三先生には、近松浄瑠璃の文学性と演劇性の関わりについてお話しいただきます。

講師

井上勝志(いのうえ・かつし 神戸女子大学教授)
1967年鹿児島県生まれ。大阪市立大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(日本文学)(神戸女子大学)。園田学園女子大学教授を経て、現職。専門は日本近世文学および浄瑠璃史。なかでも近松門左衛門の作品を通し、その思想や時代を考究する。著書に『近松浄瑠璃の史的研究──作者近松の軌跡』(和泉書院)、『近松門左衛門』(ビギナーズ・クラシックス 角川ソフィア文庫)、校注・訳に『浄瑠璃集』(新編日本古典文学全集 小学館)などがある。

武井協三(たけい・きょうぞう 国文学研究資料館名誉教授)
1946年京都府生まれ。早稲田大学文学部卒業。同大学院演劇専攻修士課程修了。博士(文学)(早稲田大学)。園田学園女子大学助教授を経て、現職。専門は日本近世文学および演劇学。なかでも歌舞伎と人形浄瑠璃を研究対象とし、文学と演劇の両面からアプローチする。主な著書に『若衆歌舞伎・野郎歌舞伎の研究』(八木書店)、『江戸歌舞伎と女たち』(角川書店)、編・著書に『近松門左衛門』(江戸人物読本 ぺりかん社)などがある。

開催日時 平成28年12月8日(木)
開場17:00 開演18:00(20:45終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 平成28年10月27日(木)必着
お申込方法 通常はがきに、参加される方の
郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・年齢・電話番号
を明記の上、下記にお申し込みください。
(1枚につき2人までご応募いただけます。
その際は必ず上記事項を2人分ご記入下さい)
〒108-0075 東京都港区港南2-1-95 JR東海品川ビルB棟7F
JR東海エージェンシー内 「講座 歴史の歩き方」事務局Z係
※定員を超えた場合は抽選。参加いただく方には入場整理券をお送りいたします。
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局 Tel. 03-6688-7884
講座ホームページ https://www.jrtf.or.jp/history/