第83回


(第83回) 幻想の嵯峨野 ── 遊興と、文学と、風葬と

2019年6月8日(土)13:00~15:50 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
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月の渡りゆく渡月橋、鹿の鳴く小倉山、光源氏も見上げた黒木の鳥居、風葬の化野......。
数多くの古典文学に描かれる嵯峨野は、都人の喜びも哀しみも吸い込んだ風光明媚の地。
平安京建都以前から秦氏が開拓し、平安貴族たちはその情趣を愛でて別荘を営み、
中世には天龍寺を中心とする宗教都市として繁栄をみせた。
物語のあの場面、和歌のあの風景──嵯峨野は私たちをしずかに古典世界にいざなう。
この地で生み出された文芸と、嵯峨野の知られざる歴史に迫る。

仁木宏先生には、中世都市として発展した嵯峨野が戦国時代に郊外観光の舞台となるまでの歴史的変遷についてお話しいただき、吉海直人先生には、和歌や物語の舞台となった平安時代の嵯峨野の文学風景についてお話しいただきます。

講師

仁木宏(にき・ひろし) 大阪市立大学教授
1962年大阪府生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程退学。京都大学助手、大阪市立大学助教授、同大学院准教授等を経て、現職。博士(文学)(京都大学)。専門は歴史学。文献史学に加え考古学や建築史にも目を向け、大阪、京都の歴史、地域社会、都市史等の研究に取り組んでいる。主な著書に『京都の都市共同体と権力』(思文閣出版)、『戦国時代、村と町のかたち』(山川出版社)、『空間・公・共同体 中世都市から近世都市へ』(青木書店)、共編著に『歴史家の案内する京都』(文理閣)、『日本古代・中世都市論』(吉川弘文館)、『都市──前近代都市論の射程』(青木書店)などがある。

吉海直人(よしかい・なおと) 同志社女子大学教授
1953年長崎県生まれ。國學院大學文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。国文学研究資料館助手等を経て、現職。博士(文学)(國學院大學)。専門は平安、鎌倉時代の物語文学、和歌文学。長く「百人一首」を総合的に研究し、「百人一首」のガイドブックなどの監修を多く務める。近世を中心とする「百人一首」のコレクターとしても知られ、関連資料も多く発掘している。主な著書に『源氏物語「後朝の別れ」を読む 音と香りにみちびかれて』(笠間書院)、『源氏物語の特殊表現』(新典社選書)、『百人一首の正体』(角川ソフィア文庫)、『読んで楽しむ百人一首』(KADOKAWA)、『古典歳時記』(角川選書)などがある。

開催日時 2019年6月8日(土)
開場12:00 開演13:00(15:50終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 2019年4月15日(月)必着
お申込方法 通常はがき(62円)に必要事項(郵便番号・住所・氏名〈フリガナ〉・生年月日・電話番号)を明記の上、下記にお申し込みください。(2人までお申し込みできますが、その場合、必要事項を必ず2人分明記してください)
  〒100-8692 日本郵便株式会社 銀座郵便局 郵便私書箱第663号(D)
         第83回「講座 歴史の歩き方」事務局 Z係
※募集人数を超えた場合は抽選、結果は応募者全員に通知いたします。(5月中旬頃)
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局
Tel. 03-6861- 8255 (平日 午前10時~12時/午後1時~5時半)