第59回


(第59回)恋する万葉びと ―― 『万葉集』に逢うⅡ

平成24年6月15日(金)18:00~20:55 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
終了しました


JR57_CHIRASHI.gif
チラシ画像をクリックすると
PDFが開き印刷ができます。

およそ1300年前に生きた人々は、今とは違う服を着て、異なる言葉を話していた。 しかし彼らも恋をすれば、嬉しかったり苦しかったり、私たちと変わらない感情があった。 その生々しい息づかいを伝えるのが、『万葉集』の相聞──恋の歌。
壮大な物語があったり、隣の家から聞こえるささやきだったり、恋心をもてあます孤独なつぶやきだったり。
人を想う心が和歌を生み、和歌が人の想いを伝えてきた。
『万葉集』収録歌の半数を超えるほどに多く詠まれた恋の歌は、文字になる前の和歌の本質とも深く絡み合う。
そんな恋と和歌の関係を、日本最古の歌集から解き明かす。

多田一臣氏には、『万葉集』の相聞歌の本質と、天平時代のおしゃれな恋のありかたについて、水原紫苑氏には、『万葉集』の恋歌の魅力と、言葉の持つ力についてお話しいただきます。

講師

多田一臣(ただ・かずおみ 東京大学教授) 
1949年北海道生まれ。東京大学文学部国文学科卒業。同大学院人文科学系研究科修士課程修了。博士(文学)(東京大学)。千葉大学助教授、東京大学助教授を経て、現職。専門は日本古代文学。『万葉集』や記紀歌謡など上代の韻文を中心に、神話や伝説などの伝承性を視野に入れた古代の表現史論を展開する。主な著書に『万葉歌の表現』(明治書院)、『大伴家持----古代和歌表現の基層』(至文堂)、『日本霊異記』上中下(ちくま学芸文庫)、『古代文学表現史論』(東京大学出版会)、『万葉集ハンドブック』(三省堂)、『万葉集全解』Ⅰ〜Ⅶ(筑摩書房)などがある。

 

水原紫苑(みずはら・しおん 歌人)
1959年神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒業、同大学院仏文学専攻修士課程修了。'89年に第1歌集『びあんか』を刊行し、現代歌人協会賞を受賞。第3歌集『客人』で駿河梅花文学賞受賞、第4歌集『くわんおん(観音)』で河野愛子賞受賞、第7歌集『あかるたへ』で山本健吉文学賞、若山牧水賞受賞。古典文学や能、歌舞伎への造詣が深く、古典世界、幻想世界を行き来する作品で知られる。近年の歌集に『さくらさねさし』(角川短歌叢書)、『武悪の人へ』(本阿弥書店)、エッセイに『京都うたものがたり』(ウェッジ)、小説に『歌舞伎ゆめがたり』(講談社)、『生き肌断ち』(深夜叢書社)などがある。

開催日時 平成24年6月15日(金)
開場17:00 開演18:00(20:55終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 平成24年5月7日(月)必着
お申込方法 通常はがきに、参加される方の 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・年齢・電話番号 を明記の上、下記にお申し込みください。 (1枚につき2人までご応募いただけます。 その際は必ず上記事項を2人分ご記入下さい)
〒108-0075 東京都港区港南2-1-95 JR東海品川ビルB棟7F
JR東海エージェンシー内 「講座 歴史の歩き方」事務局Z係
※定員を超えた場合は抽選。参加いただく方には入場整理券をお送りいたします。
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局 Tel. 03-6688-7884