第74回


(第74回)壇ノ浦1185―平家滅亡と「無常」の物語

平成28年3月11日(金)18:00~20:45 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
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炎上、死去、落(おち)、被斬(きられ)、被流(ながされ)、最期(さいご)...
『平家物語』の巻名に散りばめられた、滅びの言葉たち。
この物語は平安末期に起こった源平の争乱を描くものでありながら、
戦況や勝敗を伝えるだけの役割でなかったことを、巻名の言葉がよく物語っている。
朝廷で栄華を誇りながら、ついには海へと沈む平家一門。
その亡者たちに思いをよせ、その魂を鎮めるために、『平家物語』は生まれた。
すべては春の夜の夢。
日本人の無常観に大きく影響を及ぼした滅びの物語に、私たちはどこまで共鳴できるか。
兵藤裕己先生には、『平家物語』における「語り」と鎮魂の思想について、
日下力先生には、軍記文学の役割と『平家物語』の無常観についてお話しいただきます。

講師

兵藤裕己(ひょうどう・ひろみ 学習院大学教授)
1950年愛知県生まれ。京都大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。埼玉大学講師、成城大学教授を経て、現職。博士(文学)(東京大学)。専門は中世文学、芸能論。『太平記〈よみ〉の可能性―歴史という物語』(講談社学術文庫)でサントリー学芸賞受賞。文学を「声」や「身体」の視点からとらえる論考多数。主な著書に『平家物語―「語り」のテクスト』(ちくま新書)、『平家物語の歴史と芸能』(吉川弘文館)、『演じられた近代―〈国民〉の身体とパフォーマンス』(岩波書店)、『琵琶法師―〈異界〉を語る人びと』(岩波新書)、『〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代』(講談社学術文庫)などがある。

日下力(くさか・つとむ 早稲田大学名誉教授)
1945年新潟県生まれ。早稲田大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。岩手大学専任講師、助教授、早稲田大学文学部(現・文学学術院)助教授、教授を歴任。博士(文学)(早稲田大学)。専門は「戦後文学」としての中世軍記物語。主な著書に、『中世尼僧愛の果てに『とはずがたり』の世界』(角川選書)、『いくさ物語の世界―中世軍記文学を読む』(岩波新書)、『平家物語転読 何を語り継ごうとしたのか』(笠間書院・古典ルネッサンス)、『平家物語の誕生』(岩波書店)、共著に『平家物語大事典』(東京書籍)などがある。

開催日時 平成28年3月11日(金)
開場17:00 開演18:00(20:45終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 平成28年2月8日(月)必着
お申込方法 通常はがきに、参加される方の 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・年齢・電話番号 を明記の上、下記にお申し込みください。 (1枚につき2人までご応募いただけます。 その際は必ず上記事項を2人分ご記入下さい)
〒108-0075 東京都港区港南2-1-95 JR東海品川ビルB棟7F
JR東海エージェンシー内 「講座 歴史の歩き方」事務局Z係
※定員を超えた場合は抽選。参加いただく方には入場整理券をお送りいたします。
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局 Tel. 03-6688-7884
講座ホームページ https://www.jrtf.or.jp/history/