講座 歴史の歩き方 ―日本を見つける知の探訪― (東日本大震災により延期)


(第54回) この世をばわが世とぞ思ふ ―藤原道長の時代と後宮の女性たち

平成23年5月7日(土)13:00~15:55 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
東日本大震災発生により上記日程に変更いたしました


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藤原氏が絶頂を迎えた道長の時代。
それは『源氏物語』や『枕草子』などの女流文学が花開いた時代でもあった。
彼女たちが目にしたものは藤原氏の栄華だけではなく、ほの見える人間たちの喜びと哀しみ。
月や花を愛でる王朝の美意識だけでは文学は生まれず、
思い通りになる人生、思い通りにならない人生があって、初めて文学が生まれる。
藤原道長は幸運の波にのり、陰謀をめぐらせ、天皇の外戚として頂点に上りつめた。
その陰には、宮廷女性たちのこころを揺さぶる多くの人間模様があった。
名だたる王朝文学を生み出した時代の明暗を見つめる。

朧谷寿氏には、摂関政治の時代と藤原道長の人生の光と影について、服藤早苗氏には、女性史から見た宮廷女性たちの生き方について、お話しいただきます。

講師

朧谷寿(おぼろや・ひさし 同志社女子大学名誉教授)
1939年新潟県生まれ。同志社大学文学部文化史学卒業。同志社女子大学教授・特任教授を歴任する。専門は平安朝史。京都地史に精通し、京都文化を伝える活動を精力的に行っている。2005年に京都府文化功労賞受賞。主な著書に、『源頼光』『平安貴族と邸第』『源氏物語の風景―王朝時代の都の暮らし』(吉川弘文館)、『日本の歴史6 王朝と貴族』(集英社)、『藤原氏千年』(講談社現代新書)、『藤原道長 男は妻がらなり』(ミネルヴァ書房)などがある。

 

服藤早苗(ふくとう・さなえ 埼玉学園大学教授)
1947年愛媛県生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、東京教育大学文学部卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程修了、東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。2001年より現職。文学博士。専門は日本古代・中世史。なかでも家族史、女性史を中心とする。『平安朝の母と子』(中公新書)『家成立史の研究』(校倉書房)で女性史研究青山なを賞受賞。主な著書に『平安朝の女と男』『平安朝の父と子』(中公新書)、『平安朝 女性のライフサイクル』(吉川弘文館)、『平安朝 女の生き方』(小学館)などがある。

開催日時 平成23年3月11日(金)
開場17:00 開演18:00(20:55終了予定)
会場 よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1)
JR・地下鉄有楽町線有楽町駅より徒歩1分
定員 1,100人
参加費用 1,000円(税込)。当日お支払いいただきます。
申込締切日 平成23年1月31日(月)必着
お申込方法 通常はがきに、参加される方の 郵便番号・住所・氏名(フリガナ)・年齢・電話番号 を明記の上、下記にお申し込みください。 (1枚につき2人までご応募いただけます。 その際は必ず上記事項を2人分ご記入下さい)
〒108-0075 東京都港区港南2-1-95 JR東海品川ビルB棟7F
JR東海エージェンシー内 「講座 歴史の歩き方」事務局Z係
※定員を超えた場合は抽選。参加いただく方には入場整理券をお送りいたします。
主催 公益財団法人JR東海生涯学習財団
後援 京都市
協賛 東海旅客鉄道株式会社
企画・運営 株式会社ジェイアール東海エージェンシー
お問い合わせ 「講座 歴史の歩き方」事務局 Tel. 03-6688-7884